新学期を迎えて、あっという間に一学期が終わりました。四月から色々な出来事がありました。年中の時に植えたジャガイモでカレー作り、年長だなぁと思うことがありました。材料を洗ったり、切ったり、炒めて、煮込みになりました。「美味しいカレーにするために隠し味を入れます。コンソメと、デミグラスソースです。」先生が入れるのを見て、男子数人が「カレーも入れるよね」と言いました。それを聞いた女子組、「カレーは隠し味じゃないでしょう」とすかさず言っていました。「なにそれ」と言う表情の男子。おませな女子組はもう隠し味を知っているんだと感心しながら、大人びた顔を見た後に、お互いに顔を見合わせている男子組の表情が何とも可愛く見えました。
職員室にいると、保育室から色々な声や歌、音などが聞こえてきます。年中クラスからの季節の歌、生活の歌が楽しくてたまりません。いっぱい聞こえてきて、幼稚園にいる実感が湧いてきます。歌を聞きながら、季節の移り変わりも感じます。年中児も何をやるにもすごく楽しそうで、特にクラス全体でゲームをしている時は、盛り上がりがすごいです。終わった後は、やった感があふれた表情をしています。団体としての行動が出来る様になっているので、二学期の活動では、どんなドラマが起きるのか期待です。
一階から大きな泣き声が聞こえ、頑張れの応援の声も聞こえます。行ってみると便秘のR君が苦しんでいました。E先生が「生みの苦しみです。」と説明してくれました。クラス中の子ども達と先生方が自分も便秘している様な感覚でとらえている姿を見て、大家族の様な仲間意識と思いました。なんとか苦しみながらも頑張って出た時は「おめでとう、おめでとう」とまるでお産の様でした。
でも、学期末に淋しい気持ちで園生活を送っている子も居る事をお母様からのご相談で知りました。何でも良く出来るしっかりしたお子さんなので、私も気に掛ける事もなく関わりを持たなかったと気付きました。R先生がトイレの時などお話しかける様にして下さってたお話を聞いて、よかったと思いました。四月からの長い間、園生活が楽しくなかったのかと思うと辛くなりました。40年以上子どもとほとんどの日を共に暮らしてきたのに、入園したての三歳児の淋しい思いに気付かなかったと思うと、悔しくてたまりません。ごめんねKちゃん。心細かったでしょう。ママ、勇気を持って園にお伝え下さって本当にありがとうございました。私は、園での沢山の喜びに気を取られて、自分が果たすべき大切な役目を見失っていたのですね。二学期は、自分を優先せず子どもに向き合う園長を目指します。
夕涼み会は、準備をしている時からわくわくしていました。”海”のテーマはわかりやすいからでしょうか、どの学年も子ども達も参加して計画や活動が進められたと思います。竜宮城も本当に素敵で、大好評で「癒されました」と言う方が沢山いらっしゃいました。竜宮城でかめを引いて下さったお父様方お疲れ様、本当にありがとうございました。今思えば、梅田先生以外にも「竜宮城へいってらっしゃい」と声を掛ける人が居たらよかったですね。出掛ける気分がもっと出たでしょう。年少、年中で作った海中の様子もうまく出来ましたね。海のテーマが分かりやすいのでどの子も自分の思いを持って考えたり、作ったりしていたと感じます。花火も大成功で、『せ』『い』『ぼ』の文字もしっかり見えて、ナイアガラは本当に迫力があり、見ごたえ十分でした。年に一度会える、アポピピも今年のヒーロー浦島太郎さんもとても元気で体操の動きも一生懸命さが伝わってきました。子ども達の呪文も上手に出来ました。お土産が足りなくってお渡し出来ないお子さんが数人いらした様でごめんなさい。
神さまのお守りと、皆様のご協力でよい一学期になりました。個人差はありますが、四月から意識を持って様々な活動に向き合って自分を育てられたかなと思います。二学期も、心と体をいっぱい動かす日々になる、充実した保育を先生方と考え、進みたいと思います。事故に合ったり、病気になったりせず、よい夏休みになる様お祈り致します。二学期もどうぞ宜しくお願いします。