エンジェルライフ ~園長日記~
エンジェルライフ
2012年2月

氷山の話

春になると動き出す氷山の話をします。100年前にイギリスの豪華客船タイタニックを沈めたのも氷山ですが、大変巨大なものもあって東京ドーム100個分程度の物はざらだそうです。

ところで、氷山にはきわめて変わった性質があります。一旦漂流を始めると、あたかも超自然の力に従うように嵐が吹こうが、潮流が渦巻こうが一定の方向を目指して自分の針路を変えません。昔の人々はこれを不思議に思いましたが、氷山は海面上の力で動くのではなくて、氷山の底がのっている海面下の強い海流に従って動くということが今では分かっています。

幼稚園の航路にも、少子化社会とか不況とかそれぞれ仇波の立つことがありますが、氷山のように底流の流れに任せて建学の精神である「一人一人を大切にする」「困っている人に温かなてをさしのべる」ことを念頭に、与えられた航路を美しく進みたいと思っています。

園長からのメッセージ  ~金子みすゞさんの詩に寄せて~

金子みすゞという美しい名の童謡詩人をご存知ですか。名前を知らなくても「みんなちがってみんないい」という一句を耳にされた方はきっと多いと思います。

今は個性重視の時代といわれ、一人一人の子どもの個性を大切にしなければならないと思っています。集団で子どもを保育していると、指導に夢中になっているうちに「みんな同じでみんな同じ答えがいい」になってしまいそうですが、静岡聖母幼稚園ではいつも気をつけて一人一人をよく見て、その子どもの良い面を伸ばそうと努力しています。

みすゞさんの詩を読むとその度に心がコトコト揺れるような思いになります。皆さまも機会があったら金子みすゞさんの詩をお読みになってみませんか。

園長代理 朝岡知久

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