エンジェルライフ ~園長日記~
エンジェルライフ
2009年7月

芽吹き

登園風景・・・4月に「お母さんがいい!」と泣いていたA君、今では笑顔になり安心していた矢先、「今日は幼稚園行かない!」と泣き顔。どうやらきのう、仲良しのお友達に「お片付けだよ」とやってあげようとしたら、「いい!」とおこられたのがショックだったらしい。また、B君は、いつも仲良くお父さんと登園。ところが今日は園庭の途中から「パパ、あっち行って!」とお父さんをグイグイ押し返していました。「おいおい、どうした?」とお父さん。ひとりでトコトコとお部屋まで行き、テラスからクルッと振り返ったB君。「パパ!できたでしょ?」という声が聞こえてくるようでした。
年長のCちゃん、動物園に出掛けた時のこと、トラブルがあり泣いてしまったお友だちのところへ「おはなしきいてくる!」とすぐにかけ寄り、うんうん、とうなずきながら、気持ちを聞いてあげていました。それを見ていた先生は、Cちゃんに任せてみよう、と思ったそうです。

園長からのメッセージ

友だちとの関わりが具体的に見えてくる時期です。相手の気持ちがつかめずに戸惑ったり、不安になることもあるかもしれません。そんな子どもたちを見て、親御さんも不安になってしまうことがあります。そんな時、信じてみましょう、子どもたちは「伸びようとする芽」を内に秘めているということを。どの子も、「より良くなりたい」「伸びたい」と願っているのです。自分から、悪くなりたいと望んでいる子はいないのです。時には、気持ちと反対のことを言ったりやったりするかもしれません。その時大人は、そのような子どもの表れの奥にある、本当の思いを見極め、すこし離れた所から見守りましょう。子どもは、お父さんやお母さんが見守っていてくれるから、がんばることができるのです。見守るのが大人。解決するのは子ども自身。そして本当の思いの「芽」が周りの困難をかき分けて伸びていくのです。このように、子どもたち同士の育ち合いを幼稚園では大切にしています。
お家でも、子どもの心の動きに合わせて、言葉をかけて励ましてみましょう。
「がんばれ!」ではなく、「大丈夫だよ」と。

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