今年は桜の開花が早く、始業式の頃には葵小学校の前のポケットパークの八重桜だけが花をつけていました。その木の花見に始まり、なんじゃもんじゃの満開の白い花、お堀の周りに咲く色とりどりのさつきやアジサイの花など、駿府城公園の色を満喫して1学期を過ごしました。
毎日の保育後のミーティングでは、先生方から沢山の出来事が出され、話し合われます。5月に散歩の途中でY君が帽子をお堀に落としてしまったそうです。私は同行していませんでしたが、泣いているY君を何とか励まそうとしている周りの子どもたちの様子を聞きました。「一緒にママに謝ってあげる」「ぼくの帽子を時々貸してあげるから」黙って背中をポンポンとして元気づけたりする等の姿に心を打たれました。Y君にとってはつらい事でしたがY君がどんなに友だちに大切にされ、思いやりに包まれているのかを感じる機会になりました。又、保育者にとっても、それぞれの子が他者の立場を理解できるようになり、助けようとする気持ちを持っている事を知り、日々の保育実践が心を育て、友だちとの関わりを深めている事を確認できた嬉しいハプニングとなりました。(Y君には悪いですが・・・)
6月27日には年長児のカレー作りがありました。年中クラスの時から毎朝水をやったり、草を抜いたりお世話をしてくれた女の子たちのおかげもあって園庭の狭い畑ですが、カレー作りには十分なじゃがいもを収穫出来ました。年長児全員が緊張気味に野菜を切ったり、熱くなっているお鍋にカレーのルーを入れたりして出来上がりました。
年中児も年少児も「美味しい、美味しい」とおかわりする子も多く、肝心の年長児はご飯がなくなりカレーだけおかわりする事になったりもしましたが、美味しいカレーでお腹も心もいっぱいになりました。年中の子の数人が御礼の手紙を年長児に届ける姿もありました。その手紙に感激して、また御礼にカレーを作ってあげたいとの発言もあったり、思いも掛けない展開になりました。”カレーを食べる”だけではなく、園全体で心を通じ合えた素敵なカレー作りの日になりました。幼稚園では日々活き活きとした出来事が沢山起きます。生命力に溢れ、感性豊かな子どもたちと過ごせる幸福をしみじみと思う日々です。カレー作りの日も、よい一日にしていただき、神様の恵みとお手伝い下さった皆様に心から感謝いたします。
≪お知らせ≫
小さなワゴンを用意しました。子どもたちに見せたい珍しい物、季節の物等をのせたいと思います。ご家庭でもありましたらお持ち下さい。ご協力下さい。下段にお母様方向けのPHP別冊本等もあります。お気軽に読んで下さい。読み終わったらお返しください。