クリスマスに発表する劇のせりふのカードを持って、登園してくる年長さん。 「ボク、もう全部覚えちゃった!」演じるのは、イエス・キリストの誕生の場面、それぞれの役はどれもなくてはならない大事な役。せりふをしっかり伝えられるように、全力で練習中です。
年中さんが演じるのはオペレッタ。みんな自分の役のイメージをふくらませています。練習の時、まだ衣装をつけていないのに、しぐさや表情がいつの間にか役になり切っています。
年少さんは張り切って、お遊戯と歌の練習中。踊ることが楽しくて、見ているグループも手拍子で応援。本番が楽しみです。
園長からのメッセージ
クリスマスは「喜び」の日です。昔、人間が戦争ばかりしていた頃、人の心はわがままで貪欲、人の物を奪い合って権力を得ていました。そんな生き方を改めるようにと、キリストは自ら、弱い人や小さな人々を大事にし、奪うことではなく与える生き方を貫きました。どんな立場にいる人も、ひとりひとりが大切にされているというメッセージを、私たちはクリスマスに受け取ることができます。このメッセージを、子どもたちが劇を通して伝えます。
劇の役は、目立つ役、かっこいい役、ひとりの役、大勢の役、いろいろあります。子どもたちは、どの役が欠けても劇全体が出来上がらないという事をよく理解するために、役についてよく考えます。この役はきっとこんな気持ちだろう、自分がこの役になったらこんなふうにやろう、とイメージしてみます。話し合って決めた役を、ひとりひとりが精一杯演じ切り、やった!という充実感が生まれます。子どもたちの顔が輝きます。それは何よりもすばらしい輝きです。
そんな、ひとりひとりの輝きや喜びを、クリスマス会で伝えたいと思っています。