ピカピカの制服にショルダーをさげて、ご両親と一緒にニコニコ顔!で始まった・・・はずの幼稚園。でも、何だか変・・・ママと離れなければならないなんて・・・。登園時、車から降りる時に大泣きする子、部屋の前でママと別れる時に大泣きする子、ぐっとこらえていたのに、つられて泣いてしまう子・・・4月は涙の洪水です。
年中さんも何だか変・・・。涙こそあまり見られないけれど、お部屋、担任の先生、クラスメート、違うことだらけ。何しろ、生まれて初めての「進級」です。去年まで慣れ親しんだ安心できる空間ではなく、何もかもが新しい・・・これが「進級する」ということなのか、と驚きと戸惑いを通して実感します。
園長からのメッセージ
子どもたちは小さな体で新しい環境をしっかりと受け止めています。新しい環境・・・そこに踏み込むことは、大人でさえも勇気がいります。何となく不安です。泣くということは、「不安だ」とはっきり表現できている証拠です。だから大人にできることは、「大丈夫だ」と伝えることです。例えば、「ママは絶対お迎えに来るからね」と、毎日言い続ける。すると子どもは、「幼稚園でお着がえして、お祈りして、歌を歌って、遊ぶと、ママが迎えに来る」というリズムを自分の感覚を通してわかっていくのです。
年中さんにも同じことが言えるでしょう。変化することは、辛いことではなく、喜ばしいことだと伝えるために、何事にも「良かったね」と言い続ける。
今の子どもたちを支えているのは、ご両親との「絆」です。昨日より今日と、小さな一歩を踏み出していく子どもたちを、気持ちとからだでギュッと抱きしめてあげてください。その絆を感じながら、明日もまた一歩踏み出せることでしょう。